ある種の

今年の4月ごろから本格的に始めたゴルフについて

 

いささか疑問がある。

 

 

スクール練習ではうまいこと飛ばしているはずなのに

 

コースに出た途端、ダフりにダフって芝を舞い上げ

 

狂ったように土を掘るモグラと化している。

 

 

 

ネギをしょったカモならぬ、クラブを振り回すモグラ。

 

 

 

ボールは3メートルぐらいしか飛ばないのに

 

芝は5メートルぐらい飛んでるよたぶん

 

どういうことなんだろう。

 

 

私が買ったのってゴルフクラブじゃなくて芝クラブだったのかなってぐらいほんとにもうボールが飛ばない。

 

芝しか飛ばない。

 

芝に至っては、前後関係なく360°飛ぶから

 

毎回芝のスプリンクラーを浴びてます。

 

 

真っ白コーデはまだらに土色へ染められ

 

長いマツエクの上に土が乗るミラクルを起こし

 

クラブのヘッドは芋ほり後のシャベルのようです。

 

 

 

クラブが芝をたたくたび、えぐられる土と自信。

 

 

そしてふと、沸き立つ疑念…

 

 

 

もはやこれは、ある一種の呪い的な何か なのではないかと。

 

 

コースでゴルフクラブを振ると、モグラになる 呪い

 

 

モグラの、呪い

 

 

 

 

 

 

 

 

むかしむかしあるところに、それは仲の良いモグラの家族がいました。

 

お父さんモグラは物知りで、お母さんモグラは働きもの、子供のモグラは甘えん坊でした。

 

三匹は、人間の私たちが知らない、静かで安全な地下の家に30年ローンで住んでいました。

 

ある日、いつものように三人が寄り添って眠っていると、

 

突然、「ゴゴゴゴゴゴォォォッツ」と闇をつんざく轟音と振動が響き渡りました。

 

子モグラはびっくりして飛び起き、怯えながら両親にしがみつきました。

 

「お父さん!あの音は何?ローンは大丈夫?」

 

お父さんモグラは、子モグラをギュッと抱き寄せました。

 

「あれはきっと人間の仕業だ。

この土地を自分たちの都合のいいようにしようとしているんだ。ローンは大丈夫だ。」

 

それを聞いたお母さんモグラは不安そうに尋ねました。

 

「人間が来たということは、私たちどうなってしまうの?ローンは大丈夫?」

 

「おそらくこの土地に、人間たちの娯楽施設を作るのだろう。

昔、本で読んだことがある。

広い土地と自然を見つけるとすぐに開拓しようとする、それが人間どもだとな。ローンは大丈夫だ。」

 

「そんな!じゃぁ僕たちはもうここに住めないの?ローンは大丈夫?」

 

子モグラは号泣しました。

 

成長するたびにマークを付けた柱や、

 

今よりもっと小さいときにお父さんと遊んでいて壊してしまったドア、

 

大好きなお母さんの似顔絵を描いた壁もあります。

 

そのひとつひとつが愛おしくて大切であったかくて、子モグラはこの家が大好きでした。

 

それなのに、こんなにも突然失うかもしれないなんて悲しすぎます。

 

お父さんモグラは、子モグラの震える体を抱き寄せ、涙をぬぐってあげました。

 

「いいかい、よく聞きなさい。

人生には、立ち向かわなければいけない時と、身を引く勇気が必要な時があるんだよ。

人間の欲望に抗おうとしても無駄なんだ。あいつらは無慈悲な力で容赦なく我々の平和を奪い、傷つける。

共存に値しない生き物なんだ。

だから、私たちが去るしかないんだよ。今すぐここを出よう。ローンは大丈夫だ。」

 

ショベルカーの爆音で3分の1も聞き取れなかった子モグラとお母さんモグラですが、雰囲気で泣く泣く頷きました。

 

三人は身支度もままならないまま、騒音に追い出されるかのように家を後にしました。

 

逃げる道すがら、お母さんモグラは鬼の形相で悔しい悔しいと唸りました。

 

森を駆けながら、お父さんモグラの頭にはさまざまな想いがよぎりました。

 

守りきれなかった、リビングに響く子モグラの笑い声

 

叶えられなかった、お母さんモグラのホームパーティ

 

大丈夫ではない、30年ローン。

 

 

今逃げているのは、爆音からでも、人間の欲望からでもない

 

 

30年ローンからなのです。

 

 

お父さんモグラの心は人間以上にカオスでした。

 

山月記の李徴のごとく、森の闇をまとったのです。

 

そうしてついに、お父さんモグラは一つの結論にたどり着きました。

 

自分たちの平和を奪った人間たちに、ある一種の呪いをかけようと。

 

 

 

それはなんとも恐ろしい、解けない呪い。

 

 

 

あの場所にできた娯楽施設で人間が楽しもうものならば、モグラになるという呪いを。

 

 

 

モグラの、呪い。

 

 

 

 

 

 

 

というストーリーが背景にあるなら、まぁ私も納得はいくんだよなぁ。

 

 

って、次回のレッスンの時に先生に現状を伝えてみようと思います。

 

 

ゴルファーの皆さん、モグラの呪いには気を付けてくださいね。

 

 

 

追伸。

 

前回のブログで書いた三人の英世はしっかりディレクターに返しました。

 

というご報告です。

 

 

 

久しぶりすぎる更新だったのにコメントくださった皆様ありがとうごじゃります!

 

 

ではでは

 

ばいばいばい

 

 

 

mogura

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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