時が止まる遊び

♪こんにちは赤ちゃん

 

 

私が叔母よ。

 

 

ということで

 

 

先日、甥っ子が生まれました。

 

 

「新しい家族が増えました☆」っていう年賀状が来年の元旦あたり実の兄から届く予定です。

 

 

松原家は私を除いて順調に増殖しており、

 

 

長男夫婦も、次男夫婦も一姫二太郎のモデル型家族です。

 

 

姪っ子甥っ子がどんどん増えて賑やかになるので、自分も家族が増えたような錯覚に陥ります。

 

 

 

松原家が集まると

 

 

父・母のペア

 

長男・長男妻のペア

 

長男の娘・息子のペア

 

次男・次男妻のペア

 

次男の娘・息子のペア

 

 

 

 

 

となります。

 

 

食器を準備するときも、ケーキを買うときも、椅子を準備するときも

 

 

母は毎回、声に出して人数を計算します。

 

「ペア×5……あと、あまり1だからぁ…11人ね!」

 

 

あまり。

 

 

……あまり。

 

 

そのあまりって、私のことですか?

 

 

 

母「よかった!みんな集まるから新しい食器セット買ったのよ!…あれ?1セットあまるわぁ。」

 

 

新調した12客の食器セット

 

 

その残り1客をあまらせてるのは、あなたの娘だよ。

 

 

気付いてないかもしれないけど。

 

 

 

 

まぁそんな感じで松原家は今日も平和です。

 

 

小学生の姪っ子ちゃんもいるということもあり、最近ではトランプやカードゲームをして遊ぶことも増えました。

 

私が大好きな陣取りボードゲーム”カタン”はまだ早すぎるので、

 

サクッとできる反射神経カードゲームの”ドブル”で遊ぶことも多いです。

 

そしてこのドブル、プレー方法はシンプルですが、非常に興味深いゲームとなっています。

 

 

「間違いさがし」ならぬ「合ってるさがし」のゲームで、

 

ランダムに描かれたマークのうち、

 

他のカードに描かれているものと同じものを自分の手札から素早く見つけるゲームです。

 

1枚のカードにつき8種類のマークが描いてありますが、

 

このゲームの肝は、どのカードにも必ず一つは共通のマークがあるというところ。

 

つまり、言い訳無用の、運ではなくほぼ実力で勝敗を分けるゲームなのです。

 

もともと両親の脳トレにいいかと購入したのですが、

 

最初の晩に私と父、母でプレーしたところ、私の圧勝。

 

からの、二人の時は止まったまま、カードを手に微動たりともしない。

 

という奇蹟の時間が数分間続きました。

 

ほんともうね、絵画かな。と思うぐらい、動かないの、二人とも。

 

ここ、上野かな?入館料払ってないけどいいのかな?みたいな。

 

それとも、あれ?私が違っちゃってる?生きる速度。

 

ていうか、二人とも、息、してる?

 

と、恐怖すら覚えた私は、それ以降両親をこのゲームに誘うことができずにいたので

 

姪っ子ちゃんたちとのプレーが久方ぶりでした。

 

彼女たちの小学校にもあるゲームということで、ルール説明は不要、スタートはスムーズでした。

 

最初はわいきゃい楽しそうにやっていた子供たちですが、回を増すごとに不穏な空気に包まれ始めます。

 

途中からお嫁さんや私の母も混ざっての大人数ゲームになり、盛り上がるはずなのに

 

雲行きはどんどん怪しくなっていきます。

 

 

こわばる子供たちの表情

 

 

目くばせする母

 

 

苦笑いの嫁

 

 

表情は違えど、思うことはみな同じ

 

 

 

『こ、こやつ、子供に勝たせる気が全くない!!!!!』

 

 

そう、私は1ミリも手加減をせずに、連勝し続けたのです。

 

 

結果、負け続けた姪っ子がついに号泣。

 

姪「えりかちゃんに勝ちたい、ひっく。えりかちゃんに勝ちたい…!!う、ぅえぇぇぇん。」

 

私「勝ちたいなら、まず泣き止んだ方がいいと思うよ」

 

姪「ぴえん」

 

私「ぱおん」

 

そして再び決戦。

 

 

そしてまた

 

 

姪「えりかちゃんに勝ちたい、ひっく。えりかちゃんに勝ちたい…!!う、ぅえぇぇぇん。」

 

 

私「ぱおん」

 

 

と、これを何十回も繰り返し、母は離脱、お嫁さんは逃亡。

 

精神年齢がほぼほぼ同じ者たちだけでプレーを続けましたが、

 

とうとう諦めた子供たちは、次回までに猛練習してくると宣戦布告し、我が家を後にしました。

(先日、「猛練習中、次は勝つ。」という逞しいメールも届きました。

 

 

さて、松原家も熱中したこのゲーム、フランス発ということもありマークが愛らしくも独特。

 

 

先ほど興味深いとお伝えした所以もここにあります。

 

 

同じマークを見つけたら、そのマークを叫ぶのですが

 

 

そもそもマークの名前が分からないものが多すぎるのです。

 

 

 

下から時計回りに

チーズ、ピエロ、水滴、鍵、シマウマ、青りんご、電球と、オレンジの…人?

 

あれ、これ、誰?

 

ってなるんです。

 

土偶や埴輪にも見えるし、人形にも見えるこのマーク

 

 

ちなみに正解は

 

 

オレンジマン

 

 

わりとそのまま。

 

 

スノーマンからしたら、確かにオレンジマンも間違ってないと思うが、初耳だyo。

 

 

言いなれてないから、とっさに出てこない。オレンジマン。

 

 

 

続いてこちら

 

下から鉛筆、風船、鍵、蜘蛛の巣、恐竜、はさみ、犬と…苔?

 

緑色の、苔のような、藻のような、汚れ。

 

ゲーム中、みんなの意見が一番わかれたマークでもあります。

 

結果、「緑の変なやつ!」で統一されたのですが

 

 

正解はこちら

 

 

spots=斑点

paintball=ペイントボール

splats=ピシャッという音

 

ピシャッという音

 

 

ピシャッという、音

 

 

え、音?

 

 

音までマークで表してるの?

 

オシャレすぎます、さすがフランス。(まぁ英語だけど

 

苔とかいっていた自分が恥ずかしいです。これは苔ではなく音です。

 

 

 

そして問題がこれ。

 

下から、蜘蛛、チーズ、サボテン、犬、お化け、唇、ドブルのマーク(魘夢じゃないよ)と…陰陽師?

 

見たことあるけどなんだっけこれ。

 

ということで、みんなで「白黒!」と叫びあっていましたが

 

 

正解はこちら

 

 

yin and yang=中国哲学の陰陽

zen=禅

 

対象年齢:6歳以上

 

 

 

と、非常に興味深いのです。

 

6歳に求めるものが大きすぎて、顎も外れます。

 

 

マークの呼び方はプレーヤー同士が共通認識できればよいので、

 

例としてルールブックに記載されていますが、それにしてもマークチョイスにエッジが効いています。

 

個人的にツボなのがこの子。

 

例としては

ghost=幽霊

spirit=精神

 

で納得なのですが、注視すべきは布から出ている鉄の足かせ。

 

身体の大きさに対して、太すぎる鎖と異様に大きい鉄球。

 

もともと罪人の自由を束縛するものですから、その鉄の大きさから罪の重さを感じます。

 

命と自由を奪われているはずなのに、この表情。

 

 

 

笑っています。

 

 

 

 

その罪の重さが足かせとなり、成仏できない地縛霊なのでしょうか。

 

 

どんな罪を犯したのか…

 

 

 

もしかして

 

 

 

 

 

布泥棒?

 

 

 

 

絹でできた、布

 

その昔、代々王家に受け継がれた、嫡男が生まれた際だけに使うおくるみ。

 

その価値と尊厳は計り知れない。

 

ふちには黄金の刺繍が施され

 

太陽に照らせば、王家の家紋が浮かび上がり

 

月夜に透かせば、星の砂のように輝く。

 

 

触れると木漏れ日のように温かく

 

そよ風のように爽やかで

 

母のように優しく

 

父のように力強く

 

赤子を包み込む

 

 

おくるみ。

 

 

 

その、おくるみ泥棒。

 

 

 

 

というか、そもそもかぶっているのは布なのだろうか

 

 

それすらもはや分からないレベルで、謎。

 

 

というように、

 

 

マークひとつであーでもないこーでもないと話せたりするのがこのゲームの好きなところ。

 

同じものを見ていても、人それぞれ感じ方が違うのは

 

二つとして同じ人生を歩んできていないから。

 

 

あぁ、この人は、こんな風に感じるんだなぁ

 

と、新しい発見にもなります。

 

 

慌てると、こんな表情するんだなぁ

 

とか

 

負けるとこんな風に悔しがるんだ

 

とか。

 

 

 

 

 

ゲームをするとその人の素が見えたりもします。

 

 

よく知っているはずの、あの子が

 

はじめましての、この人が

 

 

こんな一面があるなんて!と、きっと思うはず。

 

 

 

婚活にもぴったり!

 

 

追い込まれたとき、どんな行動をするのかしっかりと見ておきましょう。

 

 

 

 

 

これだから、ゲームはやめられません。

 

 

 

では今日はそろそろこの辺で。

 

 

おまけの写真。

 

 

ばいちゃんちゃんぱおん。