ハゴロモ

寒い日々続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

冬が来ると、無性に読みたくなる小説があります。大好きなよしもとばななさんの「ハゴロモ」。毎年必ず大事に手に取り、読み始めます。

ページを開いたとたんに広がってくるのは、真冬の冷たく澄み切った空気と、どんどん流れていく冷たい川の、水の音。
読みはじめると頬や鼻先がほんとうに冷たくなって、目が冴えて考えがクリアになっていく感じ。そして物語の中の、都会の喧騒からは程遠い小さな町になぜかなつかしさを覚えていく。
読み進めると人のさりげない優しさや、人と人とのつながりや、もっと不思議な目に見えないものの力のおかげでじんわりあたたかくなってきて、癒される。少しずつほぐれて、”大丈夫”になって、そうして気がつけばすぐそこに、春。

今年もほっとした気持ちで最後の1ページを読み終えてそっと本を閉じましたが、自分が年齢を重ねていくたびに感じ方や共感する部分が変化している事に気がつきました。
もう何度目か分からないのに「こういう本だったのか…」なんて思ったり。

春が来て、待望の夏も過ぎて、短い秋が終わってまた次の冬が来る頃には、また違う受け取り方になっているのかな…?
その時までまた大切に、しまっておこうと思います。

それではあたたかくして、今日も良い1日をお過ごし下さい♪