映画「いのちスケッチ」

空も太陽も頬を撫でる風も、ほんのりと春めいてきましたね。
あたたかな陽だまりの中で青空を見上げると、白い梅の花がポッとこちらを向いていました。
春はもうすぐそこ!と教えてくれているようで嬉しい気持ちになりました。

さて、先日発表されましたが、2019年公開の映画「いのちスケッチ」に出演させていただきます。

私は幼い頃から動物が大好きです。
ヒトと動物の関係は切っても切れない関係性ですが、その捉え方は人それぞれで明確な答えはないように感じます。
遠い海の向こう、世界に目を向けてみると、動物の権利について深く深く議論されている国々、動物目線のやさしいルールが法として定められている国々がたくさんあります。

…とくにインパクトがあった一例は、「ロブスターが苦痛を感じてしまうため、生きたまま茹でてはいけない。氷詰めにしたり氷水に入れて輸送してはいけない。」という調理前のロブスターについて定めたスイスの法律。賛否両論はさて置き、日本との文化の差、発想の違いに大変驚きました…。

遠い国のロブスターにはさすがに実感が湧かずとも、日々の暮らしの中で、あるいは膨大なニュースが飛び込んでくる中で、動物の幸せを願わずにはいられない場面にはたくさん出会います。
しかし、ひとりで知識を身につけても、出来る事を探してみても、外に向かって発信することまではできない…。そんな事を考えていた折に、動物園の獣医師の役をいただきました。

この映画の舞台は福岡県にある「大牟田市動物園」。動物福祉に特化した、動物にやさしい動物園です。
動物たちになるべくストレスを与えないように、精いっぱい寿命を全うできるようにと地道な努力を重ねている園の皆さん。その素晴らしい取り組みは私自身も知らない事ばかりでしたし、動物たちを尊重し熱意を持って向き合っていらっしゃる姿には感動を覚えます。
そういった様々な取り組みや熱い想いを、映画を通してたくさんの人に伝えたい。素敵な役を頂けたことに本当に感謝しております。

動物園の存在意義について、そして生きとし生けるものの「いのち」について、何かを感じ取っていただけるような作品になれば幸いです。