「サウルの息子」

息が詰まりそうになる映画でした。

収容所で働かされているユダヤ人”ゾンダーコマンド”の中のたったひとりの男・サウルの行動のみを追い、彼が見ているもの、聞いているもの、取り巻く空気を映した映画「サウルの息子」。

鮮血が画面いっぱいに広がるわけでも残虐行為が強調されるわけでもないし、涙を誘う映画でもありません。
もっと苛酷でした。
感覚の麻痺した収容所の異常な空気と緊迫感をダイレクトに突きつけられる。
息が詰まりそうになり、何度も逃げ出したくなりました。「映画を観ているお客さん」に集中できないほど、苦しかった。

でもこれが歴史の真実。
映画の可能性を感じた作品でもありました。

映画館で感じたあの息苦しさ。”戦争の愚かさ”や”平和のありがたさ”にどこか鈍くなりながら日々を過ごしていた自分に気づかされたように感じながら、映画館を後にしました。

興味のある方は是非、映画館で体感してください。